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筋上皮細胞
著者: 元井信1 小林孝子1
所属機関: 1福山市医師会総合健診センター病理診断部
ページ範囲:P.1306 - P.1306
文献購入ページに移動細胞診標本では筋上皮細胞は乳管上皮よりやや小型,核形は紡錘形および卵円形,クロマチンは濃染性で,明るい広い細胞質を有することもあるが一般には細胞質の狭い細胞として認められる.変性した癌細胞が筋上皮細胞様にみえることがあるので注意が必要であるが,その鑑別にはギムザ染色が有用である.乳腺腫瘍の組織診では,良悪の判定に二相性の存否が重要な判定基準とされており,乳癌では二相性が消失していることが原則となっている.最近,細胞診においても組織診と同様に細胞集塊内の筋上皮細胞の有無とその出現パターンが良性,悪性の鑑別点の1つとして重要性があることが認識されてきた.
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