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特集 細胞診―21世紀への展望 第4章 判定の実際
13.消化器:膵液・胆汁の細胞診の問題点
著者: 川井俊郎1
所属機関: 1自治医科大学病院病理部
ページ範囲:P.1323 - P.1325
文献購入ページに移動はじめに
膵液・胆汁細胞診の対象となる臓器は膵と胆道(胆管・胆嚢)であり,虫卵などの特殊な疾患を除き,その目的は腫瘍を質的に診断することにある.
一般に膵癌・胆道癌はまれな疾患と考えられがちであるが,わが国における悪性新生物による死亡数(1996年)の統計では5位,6位を占め,これを合わせると3位,4位の大腸癌・肝癌にほぼ匹敵し,1位の胃癌の3/5にも達する1).
膵液・胆汁細胞診の対象となる臓器は膵と胆道(胆管・胆嚢)であり,虫卵などの特殊な疾患を除き,その目的は腫瘍を質的に診断することにある.
一般に膵癌・胆道癌はまれな疾患と考えられがちであるが,わが国における悪性新生物による死亡数(1996年)の統計では5位,6位を占め,これを合わせると3位,4位の大腸癌・肝癌にほぼ匹敵し,1位の胃癌の3/5にも達する1).
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