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特集 細胞診―21世紀への展望 第4章 判定の実際
18.子宮内膜:複雑型子宮内膜増殖症および複雑型子宮内膜異型増殖症
著者: 清川貴子1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学病理学講座
ページ範囲:P.1343 - P.1346
文献購入ページに移動はじめに
わが国における子宮体癌の増加に伴いその境界病変ないしは前駆病変である広義の子宮内膜増殖症(子宮内膜増殖症と子宮内膜異型増殖症,以下内膜過形成)も増加傾向にある.1988年から老人保健法により内膜細胞診を用いた癌検診が開始されたが,この検診受診者のなかから子宮体癌(0.13%)のみならず内膜過形成(0.14%)も高い頻度で発見されている1).
内膜過形成の組織分類は下記のごとくであるが,本稿では特に複雑型子宮内膜増殖症と複雑型子宮内膜異型増殖症の内膜擦過細胞診を中心に述べる.
わが国における子宮体癌の増加に伴いその境界病変ないしは前駆病変である広義の子宮内膜増殖症(子宮内膜増殖症と子宮内膜異型増殖症,以下内膜過形成)も増加傾向にある.1988年から老人保健法により内膜細胞診を用いた癌検診が開始されたが,この検診受診者のなかから子宮体癌(0.13%)のみならず内膜過形成(0.14%)も高い頻度で発見されている1).
内膜過形成の組織分類は下記のごとくであるが,本稿では特に複雑型子宮内膜増殖症と複雑型子宮内膜異型増殖症の内膜擦過細胞診を中心に述べる.
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