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特集 細胞診―21世紀への展望 第4章 判定の実際
19.子宮内膜:ホルモン療法による修飾―乳癌手術後のtamoxifen投与が閉経子宮内膜に与える影響
著者: 杉山裕子1
所属機関: 1癌研究会附属病院婦人科
ページ範囲:P.1347 - P.1349
文献購入ページに移動はじめに
婦人科の診療でホルモン療法と言えば主に,子宮筋腫や子宮内膜症に施行されるGnRHアナログ療法,子宮体癌や子宮内膜増殖症に施行される黄体ホルモン療法そして,乳癌術後に施行されるtamoxifen(TAM)療法などがある.本稿では,最近増加している乳癌で,その術後に使用することが多くなったTAMの閉経子宮内膜に与える影響を細胞診,組織診所見上まとめた.これらの所見は,癌研究会附属病院で乳癌の手術を受けた閉経後の症例中,TAM内服前・中・後にわたり定期的に細胞診を検討できた内服群80例を対象とし,乳癌手術前・後にわたり細胞診を検討できた非内服群145例と比較検討したときのものである1,2).
婦人科の診療でホルモン療法と言えば主に,子宮筋腫や子宮内膜症に施行されるGnRHアナログ療法,子宮体癌や子宮内膜増殖症に施行される黄体ホルモン療法そして,乳癌術後に施行されるtamoxifen(TAM)療法などがある.本稿では,最近増加している乳癌で,その術後に使用することが多くなったTAMの閉経子宮内膜に与える影響を細胞診,組織診所見上まとめた.これらの所見は,癌研究会附属病院で乳癌の手術を受けた閉経後の症例中,TAM内服前・中・後にわたり定期的に細胞診を検討できた内服群80例を対象とし,乳癌手術前・後にわたり細胞診を検討できた非内服群145例と比較検討したときのものである1,2).
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