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特集 細胞診―21世紀への展望 第4章 判定の実際
25.骨:骨腫瘍―骨腫瘍に対して細胞診による良性・悪性の鑑別と組織型判定は可能か?
著者: 二階堂孝1 舎利弗都々子1 長岡豊1
所属機関: 1佼成病院病理科
ページ範囲:P.1373 - P.1375
文献購入ページに移動骨腫瘍,特に原発性悪性骨腫瘍の発生頻度は通常の固形癌に比較して極めて低い1,2).また,悪性骨腫瘍を扱う施設は限られているため,一般の病理施設で骨腫瘍に遭遇する機会はまれである3).穿刺吸引細胞診が全領域的に普及してきた今日でも,一般の病理施設では骨腫瘍診断に関しては細胞診診断はいまだ馴染みの薄い領域である.
本稿では,細胞診診断学としては疎遠がちな骨腫瘍に対して,骨腫瘍特有の疾患概念からくる問題点と骨腫瘍診断に対する細胞診の適応について述べ,骨腫瘍を鑑別するうえでの若干の細胞診所見についてふれる.
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