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特集 細胞診―21世紀への展望 第4章 判定の実際
26.軟部:良性・悪性の鑑別と組織型判定
著者: 向井萬起男1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理診断部
ページ範囲:P.1377 - P.1379
文献購入ページに移動はじめに
軟部腫瘍は,良性悪性の判定も難しいことが少なくないし,組織型の決定に難渋する例は極めて多い.その理由は2つある.まず,種々の異なる腫瘍で似通った組織像を呈することが多い(良性例,悪性例を問わず).次に,同じ組織型に属する腫瘍でも,組織像には多彩なバリエーションがある1)からである.
こうした軟部腫瘍の良性悪性,組織型の決定を細胞診レベルで行うとなると,その困難さに尻込みしてしまうかもしれない.確かに難しい例も少なくないが,きちんと系統立ててアプローチすれば細胞診レベルで決定し得る例も決して少なくない2).
軟部腫瘍は,良性悪性の判定も難しいことが少なくないし,組織型の決定に難渋する例は極めて多い.その理由は2つある.まず,種々の異なる腫瘍で似通った組織像を呈することが多い(良性例,悪性例を問わず).次に,同じ組織型に属する腫瘍でも,組織像には多彩なバリエーションがある1)からである.
こうした軟部腫瘍の良性悪性,組織型の決定を細胞診レベルで行うとなると,その困難さに尻込みしてしまうかもしれない.確かに難しい例も少なくないが,きちんと系統立ててアプローチすれば細胞診レベルで決定し得る例も決して少なくない2).
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