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特集 細胞診―21世紀への展望 第5章 新技術・周辺領域技術の応用と展開
6.電子顕微鏡
著者: 前田昭太郎1 劉愛民2 小黒辰夫3
所属機関: 1日本医科大学付属多摩永山病院病理部 2日本医科大学中央電子顕微鏡研究施設 3日本医科大学付属千葉北総病院病理部
ページ範囲:P.1445 - P.1449
文献購入ページに移動昨今,細胞診による各臓器の疾患の診断には飛躍的進歩がみられる.特に穿刺吸引細胞診ではしばしばその診断結果が最終診断として用いられ,生検を行わず治療が開始される機会も多くなった.しかし,細胞診だけでの診断に苦慮する場合は少なくない.そのような場合,穿刺吸引材料の電子顕微鏡的(電顕的)検索を細胞診断に応用することが最終診断に有用である1).
われわれは穿刺吸引材料を用いた電顕的検索を行い,必要に応じて至急で電顕診断を行い(原則として1週間以内),治療開始に役立てる努力をしている2).
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