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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻12号

2000年11月発行

文献概要

今月の主題 毒物検査 総説

毒物検査の現状と展望

著者: 鈴木修1 鈴木加奈子1 妹尾洋2

所属機関: 1浜松医科大学法医学 2愛知医科大学法医学

ページ範囲:P.1480 - P.1486

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 1994年と1995年にはサリン事件,1998年には和歌山カレー亜ヒ酸混入事件,さらにその後多数の毒物にまつわる事件が続発し,社会を悩ませている.しかし,日本は先進国のなかで中毒対策が一番遅れている.欧米の大都市の多くに設置されている中毒センターもしくはpoison control centerなる総合的な機関は,日本には1つもない.実際病院で中毒患者から採取されたサンプルの分析を引き受ける機関もない.これ以外にも中毒にまつわる問題は山積しており,早急に対応を迫られている.本総説では各問題点を挙げ,打開への模索の糸口になればと考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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