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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻13号

2000年12月発行

文献概要

今月の主題 血管新生 各論

肝細胞増殖因子

著者: 中村好男1 槇野博史1

所属機関: 1岡山大学医学部第3内科

ページ範囲:P.1622 - P.1626

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 Hepatocyte Growth Factor (HGF,肝細胞増殖因子)は不活性体として細胞外基質に存在し,組織傷害に際して傷害局所で活性化される.HGFは,血管新生に必要なすべてのステップ(内皮細胞の基底膜からの離脱,遊走,増殖,管腔形成)を担当し得る.これら多様な生物活性は多彩なシグナル伝達により可能となる.虚血病変ではHGFがdown-regulationされており,HGF補充による血管新生が病態を改善し得る.HGFの血管新生作用はVEGFを凌ぐ可能性があり,大阪大学で閉塞性動脈硬化症へのHGF遺伝子治療が計画されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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