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今月の主題 血管新生 話題
抗血管新生薬の開発
著者: 大西俊介12
所属機関: 1国立がんセンター研究所分子腫瘍学部 2現:釧路労災病院内科
ページ範囲:P.1643 - P.1645
文献購入ページに移動1.はじめに
血管新生は生理的状態では個体発生のほか,卵巣および子宮内膜の性周期,胎盤形成などに限ってみられ,病的状態ではがんのほか,慢性関節リウマチ,増殖性糖尿病性網膜症,創傷治癒過程などにおいてみられる.これらの疾患に対する新しい治療戦略として,"抗血管新生療法"が最近注目を浴びており,既に米国を中心に臨床試験が進められている.そのほとんどががんを対象にしているため,ここではがんの血管新生を標的とした抗血管新生薬の開発について概説する.
血管新生は生理的状態では個体発生のほか,卵巣および子宮内膜の性周期,胎盤形成などに限ってみられ,病的状態ではがんのほか,慢性関節リウマチ,増殖性糖尿病性網膜症,創傷治癒過程などにおいてみられる.これらの疾患に対する新しい治療戦略として,"抗血管新生療法"が最近注目を浴びており,既に米国を中心に臨床試験が進められている.そのほとんどががんを対象にしているため,ここではがんの血管新生を標的とした抗血管新生薬の開発について概説する.
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