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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻13号

2000年12月発行

文献概要

研究

乳腺外来における迅速細胞診の試み

著者: 坂本寛文1 森良雄1 吉見直己2

所属機関: 1公立学校共済組合東海中央病院臨床検査科 2岐阜大学医学部第1病理学教室

ページ範囲:P.1685 - P.1687

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 乳腺穿刺吸引細胞診は,乳腺疾患の診断に重要な位置を占め,一般的によく行われているが報告まで数日間かかっているのが現状である.そこでわれわれは,乳腺迅速細胞診の有効性と技術的問題点を検討する目的で,乳腺外来における72例を対象として,迅速染色での中間報告と,永久標本による最終報告およびその組織診断との三者を比較検討し,以下の結果を得た.細胞診断における中間報告および最終報告が一致した症例は60例(誤陽性例1例),中間報告で判定困難とした症例は12例(陰性5例,陽性6例,疑陽性1例)であった.技術的問題点として,迅速染色の手技,染色性の違い,迅速標本の選択などが挙げられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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