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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査44巻3号

2000年03月発行

雑誌目次

今月の主題 糖化蛋白と蛋白のグリケーション

巻頭言

糖化蛋白と蛋白のグリケーション

堀内 正公

pp.237-238

 本号の特集は「糖化蛋白と蛋白のグリケーション」である.当初は,蛋白質がグルコースを始めとする還元糖によって非酵素的に修飾されることから,nonenzymatic glycosylationという表現が使用されていたが,enzymaticglycosylation (さまざまな糖転移酵素によって糖蛋白質に糖鎖の付加が起こる)と明確に区別するために,最近はglycationが使用されるようになった.すなわち,glycationはnonenzymatic glycosylationの現代版である.しかし,このglycationがわが国では「糖化」という訳語で表現されており,「糖が化けるとは不自然である」と反対する研究者も少なくないので,「糖化」よりも「グリケーション」をそのまま日本語の科学用語として使用することが妥当と考えられる(これは筆者の私見であるがこの場を借りて提案させていただく).

 このグリケーションは発見者の名前にちなんでメイラード反応とも呼ばれているが,アマドリ転位産物までの前期反応と,さらに反応が進んで蛍光・褐色・架橋形成を特徴とするadvanced glycation end products (AGE)へと変化する後期反応に分けて考えられる.さて,この「グリケーション」の話題が最近,医学雑誌の特集として取り上げられる機会が増加した.その大きな理由として本分野の研究の著しい進展がある.第一に,種々の生体蛋白質が老化や老化関連疾患などでAGE化を受けることが明確になり,初期には漠然とした概念で「AGE」が語られたが,最近の機器分析や免疫学的手法の進歩によって,個々のAGE構造体に視点を置いた研究が活発に展開され,現在10種類以上のAGE構造体が生体蛋白で同定されている(同号"糖化蛋白の構造と生体内存在"(239~244頁)の項参照).第二に,グルコースから種々のdicarbonylcompoundが派生して,これら化学反応に富むアルデヒドが中間体として作用してAGEの形成に関与していることが明らかになってきた("糖化蛋白の構造と生体内存在"(239~244頁)および"尿毒症におけるペントシジン"(245~249頁)の項参照).

総説

糖化蛋白の構造と生体内存在

家永 和治 , 中村 耕

pp.239-244

 既知のAGE候補物質の構造を簡単に紹介し,主な抗AGE抗体を紹介しながら,AGEの生体内存在を述べ,AGE研究の現状と問題点を簡単に紹介する.古典的なAGEであるピラリン,ペントシジン,CMLのほか,最近登場してきたイミダゾロン,ピロピリジン,CEL,クロスリンTM,ベスパーリジンなどのAGE構造を一覧し,蛍光性や架橋の有無,酸化の関与の有無などで分類し,それらの生体内存在の検出法についても述べる.

尿毒症におけるペントシジン

伊豆原 優子 , 宮田 敏男

pp.245-249

 AGE研究は,AGEsがグルコースから生成する糖化の指標であるという当初の概念から変遷し,酸化ストレス下で糖・脂質から生成するカルボニルストレスの蛋白修飾の1つ,すなわち酸化ストレス下におけるnon-enzymatic biochemistryの破綻のマーカーとしての意義が明らかになりつつある.カルボニルストレスおよびその最終産物であるAGEs/ALEsが生理活性を有し,いくつかの病態の発症・進展に関与している可能性についても興味が持たれている.本稿では,尿毒症における動態および臨床的意義を概説する.

糖尿病と糖化蛋白

松本 賢士 , 永井 竜児 , 堀内 正公

pp.251-256

 網膜症,腎症および神経障害などの細小血管障害(microangiopathy),ならびに虚血性心疾患,脳血管障害などの動脈硬化(atherosclerosis)に基づく大血管障害(macroangiopathy)などの糖尿病性血管合併症は長寿社会のQOLを脅かす主要因子である.糖尿病合併症の成因に1つとして,蛋白のグリケーション(糖化),特に,後期反応生成物(AGE)が注目されている.最近の機器分析や免疫学的手法の進歩によって,個々のAGE構造体に視点を置いた研究が活発に展開されており,AGE修飾蛋白,ならびにAGEを特異的に認識するAGE受容体が糖尿病性腎症,糖尿病性網膜症,糖尿病性神経症や,動脈硬化性血管病変部に蓄積・発現していることから,AGEは糖尿病合併症の成因として重要性が示唆されるが,AGEの合併症発症・進展における役割を明確にするには,さらなる基礎データの蓄積が必要と思われる.

技術解説

糖化蛋白の定量法

中山 秀隆

pp.257-262

 AGEは各種病態と密接に関係すると考えられ,これまで生体内AGE測定には種々の方法が試みられてきた.当初,AGEの蛍光特性を利用した方法が用いられていたが,最近ではAGEの構造解析が進み,構造が明らかにされた個々のAGEについて機器による定量分析や特異抗体による測定がなされるようになった.今後,病態に直接関与する生体内主要AGEの構造が明らかにされ,その確実で簡便な定量法の開発が望まれている.

AGEの免疫組織化学による検出とその局在

八木橋 操六

pp.263-268

 後期糖化生成物(advanced glycation end-prod-ucts; AGE)は多くの化学構造物の総称である.それらに対する特異的抗体を用い,免疫組織化学的手法でその組織内局在が明らかにされる.AGEの染色は,新鮮な組織では凍結切片で可能だが,保存されたパラフィン切片では抗原賦活などの工夫が必要とされる.免疫染色の結果,AGEは動脈硬化症での血管壁,アルツハイマー病での老人斑,糖尿病合併症などの各組織にみられている.免疫電顕による超微構造の観察では,AGEは細胞外の基底膜を中心とした細胞外基質および細胞内での核,小器官,さらにはリソゾーム小体での分解物など広範な部位にその局在が確認されている.今後AGE沈着がいかに組織病変をもたらすかの検討がさらに必要とされている.

話題

HbA1C測定の標準化

星野 忠夫

pp.269-274

1.標準化への背景

 グリコヘモグロビンは生体内での生成挙動から,持続する高血糖症の現在最も有効な指標であると考えられ,長・中期的血糖積分値の指標として測定され糖尿病の血糖管理に用いられてから久しいが,その指標としての統一的評価が可能な測定が十分満足される状況で行われているとは言えない.個々の施設での評価では,ラボが1つの測定法を採用しその精度管理を十分に行っていれば,施設内に問題を生ずる測定は少ないようだ.しかし,1つの施設内でも異なる数種の測定方法を採用している場合や異なった測定施設問での測定では,同一試料を測定してもその測定結果の差異は依然として大きく,臨床の現場間での混乱や病態解析の結果比較での食違いは解消されていない.ここに生ずる混乱や食違いは国内ばかりでなく国際的規模でみるとより深刻である.

 このような測定上の問題を抱えながらもグリコヘモグロビンは臨床研究での指標として用いられ,DCCT,UKPDS,厚生省糖尿病調査研究などの調査結果がすでに報告されている.これらの貴重な結果を臨床現場に適用しようにも,そこに示されている表示値を直接使えないジレンマがある.臨床化学における指標の要件「指標による患者の統一評価の実現」を満たしていないゆえんである.

毛髪の糖化度指数

小林 邦夫

pp.275-279

1.はじめに

 現在,糖尿病コントロールにおける血糖,血中糖化蛋白(グリコヘモグロビン,フルクトサミンなど)の臨床的意義,それらの測定法はすでに確立されている.糖化蛋白は糖化ケラチンとして毛髪中にも分布し1),その含有量は血中糖化蛋白量と相関することが知られている2).毛髪は,採取が非侵襲的,非医療施設(家庭,職場など)での採取が可能,過去の特定時期または長期間(数か月一数年)の平均的生体情報を含む,物理・化学的に安定,長期保存が可能,輸送が容易など,臨床検査試料として多くの長所を持っている.毛髪は,毛母細胞の成長,角質化により伸長する.毛細血管の分布する毛乳頭から細胞内に取り込まれた血中成分はメラニン,SHを含むアミノ酸,蛋白質などと結合して角質化細胞内に封じ込まれる3).当然,成分の分布は毛髪の成長速度に一致して先端部に移動すると考えられる.したがって,ある種の血中成分濃度は毛髪中濃度に反映される.毛髪が臨床検査試料となり得るゆえんである.

 本稿では,筆者らの考案した簡便,迅速な方法により毛髪蛋白の糖化度を求め4),糖化度指数で表示する方法5)について解説する.すなわち,毛髪蛋白(ケラチン)中のシスチン含量が動物種により一定であることから6,7)の,同一試料を用いて毛髪中のシスチン8)と糖化蛋白9)を順次呈色させ(図1),毛髪蛋白の糖化度をシスチン当量(糖化度指数,A390/A412, A390, A412はそれぞれ糖化蛋白,シスチン由来の吸光度を示す)で表示する方法を紹介する.さらに,ヒト臨床試料(頭髪)と病態動物の背毛を用いて求めた糖化度指数が病態(高血糖状態など)を反映することを示す成績5鋤を合わせて紹介する.

血中糖化蛋白の除去

荻野 英司

pp.280-284

1.はじめに

 生体内におけるメイラード反応(糖化反応)は,蛋白質などの遊離するアミノ基と還元糖との間で非酵素的に起こる.最初,アミン―アルデヒド間でshiff baseが形成され,分子内転移反応(アマドリ転移)を起こしてケトアミン構造(Amadoriproducts)を形成する(図1).このAmadoriproductsは種々の開裂・縮合反応を繰り返し,最終的にAGEs (advanced glycosylation end-products)と呼ばれる褐変物質に至る.AGEsの部分構造が一部同定されている(ペントシジン,ピラリン,クロスリンなど)が,糖化を受けたアミノ酸数,反応段階によって同一の蛋白質でもさまざまなAGEsを生成すると考えられる.

 糖化を受けうるアミノ酸は側鎖にアミノ基を持つか,N末端に限られているので分子全体としては大きな影響は受けないように思える.ところが,糖化を受けた蛋白質は代謝において大きく変化することが数多く報告されている.糖化低比重リボ蛋白(low density lipoprotien; LDL)を例にとると,内皮細胞が処理する速度が未糖化LDLに対して摂取量で1/4,分解率で1/20に低下し1),血漿中のクリアランスが大きく低下する(正常LDLの血漿中48時間後の残量10%に対して糖化率23%LDLは30%)2).また,マクロファージの分解速度においても糖化アルブミンは正常アルブミンの50%に低下し,細胞内に蓄積されることが示されている.

AGEレセプター

卯木 浩之 , 米倉 秀人 , 山本 靖彦 , 山岸 昌一 , 山本 博

pp.285-288

はじめに

 慢性的な高血糖状態では,ブドウ糖などの還元糖が蛋白質のアミノ基と非酵素的に反応して後期糖化反応生成物(advanced glycation end-products;AGE)を生ずるに至る,いわゆるメイラード反応が加速的に進行する.この結果,循環血液や組織中で蓄積されるAGEが,血管病変発生の引き金となり,網膜症・腎症といった糖尿病性血管合併症の発症につながるものと推測されている1).AGEの生物学的な作用は,AGEをリガンドとして特異的に認識する細胞表面レセプターによって仲介される2~4).これらのレセプターは生体内に蓄積されたAGEを除去・分解に導くばかりでなく,AGEと複合体を形成することによりケモタキシス,遺伝子の活性化,サイトカイン・成長因子の産生亢進などの細胞応答を引き起こす.本稿では,代表的なAGE受容体について概説した後,われわれの教室で得られた知見をもとに,receptor for AGE (RAGE)を中心に糖尿病性血管症発症,進展とのかかわりについて述べてみたい.

イミダゾロン

丹羽 利充

pp.289-293

1.はじめに

 アミノ酸,ペプチド,蛋白質のアミノ基とケトン,アルデヒド,特にグルコースなどの還元糖が反応して褐色色素を生成する反応をメイラード反応という.メイラード反応の最終産物として生成する物質を最終糖化産物(advanced glycationend products; AGE)という.メイラード反応は,アミノ基とグルコースが非酵素的に反応しシッフ塩基を形成し,次いでアマドリ転位を起こす早期反応,さらに,3―デオキシグルコソン(3―DG)などのジカルボニル基を有する活性中間体を生成する中期反応,活性中間体がさらにアミノ基と非酵素的に反応し,脱水,縮合反応を繰り返しAGEを形成する後期反応からなる.

症例

糖尿病患者における赤血球膜上のクロスリンの動態分析

尾林 博 , 中村 耕 , 山口 満喜子 , 中埜 幸治

pp.294-296

 糖尿病性血管合併症の発症,進展における後期糖化産物(AGE)の病因論的,病体生理学的意義を臨床的観点から明らかにすることを目的として,血液試料による主要AGEの1つであるクロスリン(XL)の高感度酵素免疫測定法(ELISA)を確立し,糖尿病患者(合併症の有無により区分)の赤血球膜XL (EMP-XL)を測定し,その臨床評価を行った.糖尿病患者のEMP-XL量は健常者に比較して有意に高値であり,さらに糖尿病性網膜症を有する患者では網膜症を有さない糖尿病患者に比べ有意に高値であった.EMP-XL量の増加は糖尿病性網膜症の発症,進展に深く関与することが示唆され,EMP-XL量の測定は糖尿病性網膜症の発症,進展の有用なマーカーとなるものと考えられた.

今月の表紙 帰ってきた寄生虫シリーズ・3

旋尾線虫type X幼虫

藤田 紘一郎

pp.234-235

 1990年から,本州中部以北で,当時全国的に患者の発生が相次いでいたドジョウを感染源とする顎口虫幼虫とは明らかに断端構造が異なる幼虫による皮膚爬行症が報告されるようになった.病理組織標本中の虫体断端から,旋尾線虫type X幼虫によるものと考えられた.その後の検討により,同様の皮膚爬行症は1985年ごろから発生していることが確認された.しかし,この幼虫の成虫および生活史はいまだ不明である.

 患者は春から夏にかけて発生し,ホタルイカを内臓ごと生食した後に発症していることから,感染源はホタルイカ(図1)であると考えられた.感染源調査ではホタルイカのほか,スケトウダラ,スルメイカ,ハタハタの消化管に旋尾線虫type X幼虫の寄生が認められている.

コーヒーブレイク

忘れ難きひと・ところ

屋形 稔

pp.268

 昭和30年代,私がサンフランシスコのカリフォルニア大学代謝研究所にいたころ,準教授はDi Raimondoという大男で,身体ばかりでなく心も大きな男で私達はBig Diと愛称した.ステロイド研究者で,コルチコイドの日内変動や投与法などで斬新な研究を発表し有名であった.その一つのモルモット実験を私は担当させられたが,哲学的ともいえる彼の雰囲気とアイデアはすばらしかった.帰国するときに彼が友人達と署名して1冊の本を贈ってくれたが,冒頭に書いてあった"You can leave it, but it never leaves you"(貴君は去ることができてもサンフランシスコは貴君を去らない)という言葉は今でも印象的である.

 帰国後私は検査部を創設する破目になり,米国検査室視察に訪れたとき,彼は既に市内に内科のオフィスを構えていた.検査についてのアドバイスとして彼曰く「米国の検査室は大きくなりオートマチックになればなるほど医師のlaboratorydiagnosisを理解することがますます遠くなりつつある.大学病院や検査センターを視察する前に小さい病院の検査室をよく見て,それが医療に果たす役割を考えたほうがいい」と.ときがたって最近のわが国の臨床検査を考えるとき,彼のこの言葉はまことに暗示的と思われてならない.

テクノストレス症候群

寺田 秀夫

pp.334

 昨年の後半は2000年問題がマスメディアで大きく取り上げられ,地球規模で話題になった.

 コンピュータの誤作動による緊急事態・事故をいかに防止できるかという問題であった.

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編

遺伝子の定量

酒井 栄一 , 田島 みのり , 森 光子 , 中川原 寛一

pp.297-303

はじめに

 遺伝子発現の定量法には大別すると,以下の5種類がある.

 1.ノーザンおよびドットハイブリダイゼーション 2.RNaseプロテクション アッセイ 3.RT-PCR(内部標準を使用) 4.competitive RT-PCR(competitorを使用) 5.リアルタイムモニタリングによるPCR

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 用語解説編

用語解説・3

戸田 年総 , 須藤 加代子

pp.304-307

ゲノムインプリンティング(genomic imprinting)

 ゲノムインプリンティング(GDは哺乳類の父親・母親由来の2つのアレル(対立遺伝子)のうち,特定の一方だけが発現するように親の配偶子形成過程で遺伝子に何らかのマークづけを行う現象を言う.GIを受ける遺伝子の数は全遺伝子のほんの数%以下とわずかである.1991年に初めてのGI遺伝子としてマウスIgf 2(Insulin like growth factor 2)が発見されて以来,現在ではヒトとマウスで30以上が報告されている.これらの遺伝子はゲノム上に散在せずクラスターを形成している.

 GIの過程では,親の精子・卵子形成時にマーク付けされた情報(インプリント)は,受精や複製を経て体細胞に伝達される.しかし,次の世代には伝達されない.このように体細胞には受け継がれるが,次世代には遺伝しない現象をエピジェネティックスな現象と呼ぶ.その機構の代表はDNAのメチル化とヘテロクロマチンのようなクロマチン構造である.特にメチル化はGIで本質的な役割を果たしていると考えられる.なぜなら,メチルトランスフェラーゼのノックアウトマウスではホモ接合では胎生期に死亡するが,GI遺伝子のアレル間の発現差が認められない.

トピックス

脳血管障害とcystatin C

長井 篤 , 小林 祥泰

pp.309-311

1.はじめに

 1930年代から,アイスランドに20~40歳で特発性脳出血を繰り返す家系があり,脳血管にアミロイドが沈着していることがわかった(脳アミロイドアンギオパチー:CAA).その後アミロイドはcystatin Cから成り,アミロイドの沈着した血管は脆弱化し,動脈瘤を形成したり,フィブリノイド壊死に陥り,破綻しやすいことが確認された1).最近,それ以外にもcystatin Cの沈着するCAAが脳血管障害を引き起こす場合があることがわかってきており,特に高齢者では注意すべき疾患となっている.

Th 1サイトカインとTh 2サイトカイン

竹田 潔 , 審良 静男

pp.312-314

1.はじめに

 免疫担当細胞の1つであるT細胞からは,種々のサイトカインが分泌される.これらのサイトカインが生体内で多彩な免疫反応を引き起こす.そして,これら多種存在するサイトカインは,分泌されるT細胞の種類により,Th 1サイトカイン,Th 2サイトカインと大きく分類される.Th 1サイトカイン,Th 2サイトカインはそれぞれ,1型ヘルパーT (Th 1)細胞と2型ヘルパーT (Th 2)細胞と名付けられたT細胞から分泌される.これらTh 1/Th 2細胞から分泌されるサイトカインの生体内での機能について概説したい.

イムノアッセイによる生体成分の複数同時定量

前田 昌子

pp.315-319

1.はじめに

 イムノアッセイは一般には,特異性の高い抗体を利用して多数の成分中の特定成分を選択的に測定する方法として,種々の生理活性物質の測定に利用されてきた.その測定は多数検体であっても1回のアッセイで1種の物質のみを定量する方法で,同時に多成分を測定する方法はあまり知られていなかった.

 Hemmila I1~3)らにより開発された希土類イオンキレートを標識に用いた時間分解蛍光イムノアッセイ(TRFIA)は,希土類イオンの特徴である長寿命の蛍光とシャープな蛍光波長により,従来の蛍光検出イムノアッセイより高感度に測定できる方法として知られており,多くの生体成分の測定に応用されている.彼らは希土類イオンのうち,ユーロピウム(Eu),サマリウム(Sm),テルビウム(Tb)およびディスプロシウム(Dy)の4種を標識し,その蛍光特性を利用して4成分の同時検出の試みを報告している4).しかしその方法は非常に複雑で,実用には適さなかった.その後,この種の報告はほとんど見あたらなかったが,最近,筆者らはEuとSmを標識に用い2~3成分の同時アッセイをいくつか試みたので紹介する.さらにイムノアッセイの高感度検出の観点から,生物発光検出法が報告されているが,遺伝子組替えで調製したホタルルシフェラーゼのうち,ある種のアミノ酸を変換することにより,色の異なる発光が観察されることが見い出された.これらのルシフェラーゼを標識に用いた生物発光酵素イムノアッセイによる2成分同時測定についても紹介する.

SHV-由来ESBL産生大腸菌

黒川 博史 , 八木 哲也 , 柴田 尚弘 , 荒川 宜親

pp.319-322

はじめに

 1980年代中期以降,欧米諸国において,ceft-azidime (CAZ)やcefotaxime (CTX)などのオキシイミノ系のセフェム薬(いわゆる第三世代セフェム薬)に耐性を示すKlebsiella pneumoniaeやEscherichia coliが多数検出されるようになった.これらは,プラスミド性のTEM-1やSHV-1型ペニシリナーゼが変異した結果,拡張型の基質特異性を獲得した新しいβ-ラクタマーゼであることが報告され,TEM-or SHV-derived extended spectrum β-lactamaseと呼ばれ,また「ESBL」と略記されるようになった.その後,欧米諸国では,これらESBL産生菌の分離例や解析例について多くの研究報告が行われ,現在までにTEM-型ESBLは約70種,SHV-型ESBLは約12種類が登録され,それらは「ESBLs」と総称されている.

質疑応答 病理

卵巣の成熟奇形腫で毛,歯,皮膚がみつかるのはなぜですか?

田勢 亨 , 佐藤 信二 , K生

pp.323-324

 Q 卵巣の成熟奇形腫で毛,歯,皮膚がみつかりますが,なぜそれらが産生されるのかお教え下さい.

質疑応答 その他

コンピュータのUSB方式

片岡 浩巳 , N生

pp.324-326

 Q 近頃,コンピュータと機器を接続するためにUSBという方式がとられるようになりました.このUSB方式をとると従来のRS 232 C方式のものは接続できません.今後はUSB方式になるのでしょうか.その場合どう対応すればよいのでしょうか.

研究

骨髄移植後のキメリズム解析におけるSTRの応用

山崎 房子 , 稲野 浩一 , 古川 達雄 , 橋本 誠雄 , 相澤 義房 , 岡田 正彦

pp.327-330

 骨髄移植後の生着確認の目的でShort Tandem Repeat(STR)を用いたキメリズム解析を行った.この方法は3種類のSTR部位を同時に増幅することから何回もPCRをかける必要が少なく,簡便であり,CTT Triplexにおける1回のPCRでの判定率は85.3%であった.キメリズム検出感度は5%,しかもバンドの濃さからある程度の残存率を予測できるため,予後判定や治療方針の決定に有効と思われた.

健常者におけるTTVDNA検出率とA型肝炎およびHelicobacter pylori感染との関連性

櫻井 伊三 , 牧 隆之 , 野田 幸一 , 藤岡 高弘 , 箱崎 幸也 , 桑原 紀之

pp.331-334

 非A-G型肝炎ウイルスTTVは,健常者においても検出され,しかも血行感染のみではなく,経口感染による伝播も考えられている.そこで,34~60歳の健康な男性225名を対象に.TTV DNA, HA抗体,H.pylori IgG抗体を測定し,出生年代別の感染率の相関性について検討した.その結果,HA抗体とH.pylori HgG抗体は,出生年代が早い群ほど感染率は高く,しかも両者は有意な相関性を示した.一方,TTV DNAは,出生年代による検出率に差異はほとんどなく,平均感染率は17.3%であり,HA抗体,H.pylori IgG抗体との相関性も認められなかった.したがって,TTVの経口感染は,A型肝炎やH.pylori感染とは異なった経路によるのではないかということが示唆された.

梅毒Treponema pallidum抗体の高感度自動測定法の問題点

森山 隆則 , 金森 英理子 , 武田 悟 , 信岡 学 , 池田 久實

pp.335-338

 5,568検体の梅毒抗体検査の中で,ガラス板法陰性,LPIA法陽性例が64例(1.15%)みられた.その64例中14例(21.9%)はFTA-ABS法と矛盾し,中和試験の検討から11例(17.2%)はLPIA法の偽陽性反応が推定された,高感度自動化によるTP抗体の測定は,省力化に貢献しているものの,FTA-ABS法と矛盾する陽性例には,中和試験を必ず併用しときにはHPLCによりTP抗体か否かを慎重に検討すべきである.

資料

マイクロウエーブを用いた抗酸菌染色の検討

田村 恵 , 広川 満良 , 黒川 幸徳

pp.339-341

 われわれは抗酸菌染色にマイクロウェーブ照射を用いることにより,迅速で簡便に染色する方法を検討したので報告する.組織学的に結核症と診断された17例を検討対象とし,室温に放置して染色する方法(通常法)とマイクロウェーブ照射を用いる方法の2つの抗酸菌染色を行い,両者の染色結果を比較検討した.また,培養した結核菌のパラフィンブロック標本も同様に2つの方法で抗酸菌染色を行った.

 結果的に,マイクロウェーブ照射法は通常法と比べて,染色時間の大幅な短縮ができ,また同程度の染色結果が得られた.そして操作も簡便で行いやすいという利点があり,日常的に行う方法の1つとして導入することが十分可能であると思われる.

私のくふう

in situ PCR量産ブロック

西野 信一

pp.342

 近年,核酸を扱う仕事が多くなりわれわれの研究室でもTaKaRa PCR Thermal Cycler MP(TP-3000)を購入した.このThermal CyclerはTubeおよびスライドグラスを用いてのPCRが可能である。Tubeは,0.5ml用で一度に54個のPCRを行うことができるが,スライドグラスのPCR (in situ PCR)は4枚まである.このin situ PCRの量産を目的としては,図1のものを作成した.私たちは「in situ PCR量産ブロック」と名付けたが,略して「in situブロック」と呼んでいる.素材は銅を用いた.これにより,一度に12枚までのPCRが可能である.図2はThermalCyclerにin situブロックをセットした写真である.なおPCR時には,エアコンの影響を軽減するためにin situブロックの上にプラスチックのタッパーを被せた.このin situ PCR量産ブロックを用いて胃癌のEpstein-Barr Virus (EBV) Bam W領域の検出例を図3に示す.

 なお,このin situブロックの製作は清水商会(℡03-3998-3839)にお願いした.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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