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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻4号

2000年04月発行

文献概要

今月の主題 抗原認識と抗体産生 総説

T細胞と抗原提示細胞間の相互作用

著者: 小端哲二1

所属機関: 1獨協医科大学医学総合研究所免疫学

ページ範囲:P.366 - P.372

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 抗体産生にはまず,T細胞と抗原提示細胞(APC:antigen presenting cell)との細胞間相互作用が必要であり,次にこれら感作T細胞とB細胞との細胞間相互作用が必要である.T細胞活性化には抗原特異的細胞間相互作用,接着分子/共刺激分子そしてサイトカインが関与する.T細胞活性化の最も強力な共刺激分子はCD 80/CD 86である.適当な共刺激を欠くと,T細胞はクローン不応答(アナジー)に陥る.APC活性化にはCD 154―CD 40相互作用が重要である.T細胞増殖は活性化後の増殖因子受容体の発現誘導による間接的なものである.T細胞増殖因子(例えばIL-2)は主にT細胞から産生される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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