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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻4号

2000年04月発行

文献概要

今月の主題 抗原認識と抗体産生 技術解説

フローサイトメトリーによる細胞表面抗原の解析

著者: 東克巳1 中原一彦2

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部 2東京大学医学部臨床病態検査医学

ページ範囲:P.382 - P.389

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 フローサイトメトリー(FCM)とはフローサイトメターを用いて細胞表面抗原等の測定を行い,細胞単位で抗原量や細胞の機能を解析する手法の1つである.
 フローサイトメトリーは種々の抗原を認識するモノクローナル抗体の開発なくして現在のような発展はなかった.また,フローサイトメターもこれに伴って開発が進み,従来の機器とは比較にならないほど検出感度や正確度も増し,今では8カラー分析ができるような機器も作られている.
 一方,これらのすばらしい機器や豊富な抗原を使用し得られる情報もオペレーターの技量により,半減もするし,誤った結果も招きかねない.測定する種々の条件や手技に注意を払い操作する必要がある.
 臨床評価の高いFCM検査を有効利用するために一刻も速く標準化が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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