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文献詳細

雑誌文献

臨床検査44巻4号

2000年04月発行

文献概要

今月の主題 抗原認識と抗体産生 話題

ヒト化モノクロナール抗体

著者: 諏訪昭1 三森経世2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科学 2慶應義塾大学医学部内科学教室

ページ範囲:P.417 - P.421

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1.モノクロナール抗体開発の進歩
 1975年にモノクロナール抗体作製技術が発表され,生物学,生化学,免疫学などの広い分野で応用されるようになった1).一方で,抗体遺伝子に関する研究では,抗体の構造遺伝子がクローニングされ,抗原認識の多様性獲得の機構が明らかにされた2)
 こうした免疫学研究の進歩と並行して,当初マウスモノクロナール抗体を治療薬として応用する研究が進められた.しかし,マウスモノクロナール抗体には,①分解されやすく半減期が短いこと,②マウスモノクロナール抗体そのものに対する抗体(HAMA)ができやすいこと,③エフェクター機能の低下,などの問題があった.これらの問題点は,主として抗体がマウス由来の蛋白であることに起因する.そこで,マウスモノクロナール抗体をヒト抗体へ近づけるため,キメラ抗体やヒト化モノクロナール抗体が開発された3,4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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