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エンテランニュウ封入剤を用いての細胞転写法―細胞診領域への応用
著者: 金子千之1 舟橋正範1
所属機関: 1藤田保健衛生大学生学部病理組織細胞学
ページ範囲:P.454 - P.454
文献購入ページに移動1.はじめに
体腔液細胞診では,パパニコロウ染色,ギムザ染色,PAS反応およびアルシアン青染色を併用している.しかしながら,体腔液細胞診では上述の染色を併用しても鑑別が難しい場合がある.特に悪性中皮腫細胞と腺癌との判定に苦慮するときがある.このような場合は数種類のモノクローナル抗体を用いて診断している.そこでわれわれはエンテランニュウ(EN)封入剤からの細胞転写法を試みた.
細胞転写はBrownら1)により報告され,すなわち,スライドガラス上に塗抹された細胞を剥がして他のスライドガラス上に移すことを言い,またスライドガラスが破損して元の標本と同じように修復する方法として知られている.Shermanら2)はこの細胞転写法を応用し,1枚の標本を数枚に分割して,種々の免疫染色を実施している.
体腔液細胞診では,パパニコロウ染色,ギムザ染色,PAS反応およびアルシアン青染色を併用している.しかしながら,体腔液細胞診では上述の染色を併用しても鑑別が難しい場合がある.特に悪性中皮腫細胞と腺癌との判定に苦慮するときがある.このような場合は数種類のモノクローナル抗体を用いて診断している.そこでわれわれはエンテランニュウ(EN)封入剤からの細胞転写法を試みた.
細胞転写はBrownら1)により報告され,すなわち,スライドガラス上に塗抹された細胞を剥がして他のスライドガラス上に移すことを言い,またスライドガラスが破損して元の標本と同じように修復する方法として知られている.Shermanら2)はこの細胞転写法を応用し,1枚の標本を数枚に分割して,種々の免疫染色を実施している.
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