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文献概要
コーヒーブレイク
(続)忘れ難きひと・ところ
著者: 屋形稔1
所属機関: 1新潟大学
ページ範囲:P.461 - P.461
文献購入ページに移動 昔の臨床検査仲間に私より数歳年長の川出という面白い人物がいた.定年時は岐阜大学教授でその後継の野間,清島教授らと同じ脂質検査の大家であった.それ以前は三重碗大学,北里検査センターなどに在籍したがひとときニューヨークに留学していた.そのころ私が訪ねたら大歓迎してくれあちこち案内してくれた.ところが彼の愛川の車がまことにオンボロでひやひやして乗っていたら,繁華街の道の真ん中でとうとうエンコしてしまった.彼もあわててあちこちいじるがびくともしない.当時のニューヨークはのんびりしていたとみえ通行人が数人寄って来て道の端に寄せてワイワイ試みるが駄目である.ふとホテルに前後して滞在していた高原という検査仲間を思い出し電話したら早速.とんできてメカ好きらしくたちまち直してくれた.その後ニューヨークに行くと必ず川出氏の顔が浮かぶようになった.
彼が岐阜で総会長をやることになり事前視察に行ったら名物の鵜飼などを見せてくれたが,当時の技師長さんが"はしりのアウディ"で案内してくれるのに驚きかつ安心した.岐阜は山上に名城があり,長良川の水も清いのに感銘した.最近娘の夫のI君が新潟から岐阜大学に移りにわかに身近くなったから縁は異なものである.
彼が岐阜で総会長をやることになり事前視察に行ったら名物の鵜飼などを見せてくれたが,当時の技師長さんが"はしりのアウディ"で案内してくれるのに驚きかつ安心した.岐阜は山上に名城があり,長良川の水も清いのに感銘した.最近娘の夫のI君が新潟から岐阜大学に移りにわかに身近くなったから縁は異なものである.
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