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今月の主題 ビタミン 巻頭言
ビタミンと臨床検査
著者: 橋詰直孝1
所属機関: 1東邦大学医学部大橋病院臨床検査医学研究室
ページ範囲:P.1047 - P.1048
文献購入ページに移動20世紀になってから,ビタミンというものの存在が認められ,ここ50年間の生化学および薬理学的研究の急速な発展によりビタミンの単離・構造の決定そして合成がなされ,今やビタミン欠乏症は過去の疾患となったと考えられるようになった.しかし,世界では約7億の民が栄養失調で苦しんでおり,そのなかに多くのビタミン欠乏症も存在している.わが国においてもビタミン欠乏症は散見する.医師がビタミン欠乏症は過去の疾患と思い込んでおり,誤診し,なかには死に至り訴訟問題にまで至ることもある.この問題を解決するためには歴史を知ることである.そこで上原万里子先生に「ビタミンの歴史」をお願いした.
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