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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻13号

2001年12月発行

文献概要

今月の主題 検査領域でのリスク・マネジメント 各論―リスク・マネジメントの実際

輸血におけるリスク・マネジメント

著者: 安藤高宣1 高本滋1

所属機関: 1愛知医科大学附属病院輪血部

ページ範囲:P.1677 - P.1682

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 輸血には輪血副作用,輸血過誤といった一定のリスクが存在する.輸血副作用は感染性および非感染性副作用に大別され,さらに非感染性副作用は溶血性,非溶血性,輪血後GVHDに分類される.輸血過誤で最も深刻なものはABO不適合輸血であり,輸血学会の調査によれば5年間で約2割の施設が経験している.これら輸血に伴うリスクに対しては,検査技師による24時間体制の確立および過誤防止のために二重三重の予防機構を持ったシステムを構築することが重要であるが,根本的な対策は適正輸血を推進し不必要な輸血を行わないことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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