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コーヒーブレイク
世界の柔道
著者: 屋形稔1
所属機関: 1新潟大学
ページ範囲:P.166 - P.166
文献購入ページに移動 ミレニアムのシドニーオリンピックは数々の話題を提供した.中でも柔道の100kg超級の決勝で篠原が世紀の誤審で敗退したのは見ていても腹立たしいことであった.TVの解説者が興奮して柔道はおかしなスポーツになってしまうと数回叫んでいたがもっともなことであった.
これはしかし柔道をオリンピック種目にしたときから覚悟していた事態であるし,判定ルールと審判の養成や編成法を確固とさせない以上出てくる問題である.開祖の嘉納治五郎先生は明治初年に国技の柔術から柔道を独立させ,またオリンピックを日本に誘致することに後年心血を傾けた国際的巨人である.国際社会で異文化のコミュニケーションに馴れない日本の関係者にじりじりしている姿が目に浮かぶ.
これはしかし柔道をオリンピック種目にしたときから覚悟していた事態であるし,判定ルールと審判の養成や編成法を確固とさせない以上出てくる問題である.開祖の嘉納治五郎先生は明治初年に国技の柔術から柔道を独立させ,またオリンピックを日本に誘致することに後年心血を傾けた国際的巨人である.国際社会で異文化のコミュニケーションに馴れない日本の関係者にじりじりしている姿が目に浮かぶ.
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