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今月の主題 染色体―検査と社会とのかかわり 各論
固形腫瘍と染色体異常
著者: 吉田光明1
所属機関: 1国立病院九州がんセンター臨床研究部化学療法・放射線研究室
ページ範囲:P.174 - P.181
文献購入ページに移動 癌の個性診断は発癌,進展機構の解明および患者の救済にとって非常に重要であると考えられる.個性診断という観点から癌細胞における染色体異常や染色体構成を正確に把握しておくということは極めて重要な側面を有する.染色体解析にはこの手法でしか得られない重要な情報がある.遺伝子変異解析も含め癌を多面的かつ総合的に解析することにより個々の癌の遺伝学的特性を捉え,適切な治療方法を選択していくことが重要である.そのために現段階において最も望まれることは,早急に個々の癌の有する遺伝学的特性と臨床面での特性との関連性を探し当てることである.
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