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今月の主題 染色体―検査と社会とのかかわり 社会とのかかわり
染色体異常の遺伝カウンセリングと遺伝力ウンセラー
著者: 黒木良和1
所属機関: 1神奈川県立こども医療センター
ページ範囲:P.191 - P.194
文献購入ページに移動1.染色体異常は正しく理解されていない
染色体異常に関する一般の認識は,極めて低く,かつ不適切なものが多い.極めてまれな疾患で,生命予後もいたって悪いと考えられている.したがって,染色体異常の種類によっては,社会の中で立派に生活している人たちがいることなど,ほとんど知られていない.このような不適切な認識は,残念ながら医療関係者の中にもまだ散見される.さらに母体血清マーカー検査の不適切な広がりや,染色体異常の出生前スクリーニングの世界的な普及などにより,染色体異常排除の社会的な風潮がみられるのも事実である.
染色体異常に関する一般の認識は,極めて低く,かつ不適切なものが多い.極めてまれな疾患で,生命予後もいたって悪いと考えられている.したがって,染色体異常の種類によっては,社会の中で立派に生活している人たちがいることなど,ほとんど知られていない.このような不適切な認識は,残念ながら医療関係者の中にもまだ散見される.さらに母体血清マーカー検査の不適切な広がりや,染色体異常の出生前スクリーニングの世界的な普及などにより,染色体異常排除の社会的な風潮がみられるのも事実である.
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