文献詳細
文献概要
今月の表紙 帰ってきた寄生虫シリーズ・16
住血吸虫類
著者: 藤田紘一郎1
所属機関: 1東京医科歯科大学大学院国際環境寄生虫病学
ページ範囲:P.348 - P.349
文献購入ページに移動成虫は雌雄異体で,雄は約体長12~20mm,体幅0.5mmで体前部は円筒状,体後部は鞘状で雌を包み込む抱雌管になっている.雌は体長約25mmで,抱雌管内にいる(図1).虫卵内には既に幼虫ミラシジウムが形成されている.日本住血吸虫卵は約70μmで卵殻の一方に小棘が突出している.ビルハルツ住血吸虫卵は長径180~190μmで大きな棘が後方に,マンソン住血吸虫卵は110~180μmで側後方に棘があり鑑別に役立っている(図2).
掲載誌情報