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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻5号

2001年05月発行

文献概要

今月の主題 在宅医療 話題

在宅におけるPoint of care testing(POCT)

著者: 村井哲夫1

所属機関: 1聖路加国際病院臨床病理科

ページ範囲:P.526 - P.528

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1.はじめに
 Point of Care testing(POCT)には医療の現場で医師,臨床検査技師,看護婦などの医療スタッフが,簡便な操作で迅速にデータを得ることができる小型多機能分析装置などを使用し実施する臨床検査,ならびに患者自身が簡易検査セットを利用し在宅で利用する自己検査などがある.病院ではPOCTは,外来の診療中にその場で測定結果を得ることを目的とする簡易検査や迅速検査,入院患者の検査データのモニタリング,救命救急センター,ICU,CCU,手術室における緊急処置のための検査データを得る目的などで利用される.今後中央検査室や検査センターで実施されるルーチン検査と,医療の現場でリアルタイムに提供されるPOCTのデータを使い分け治療,診断に効果を上げてゆくことが必要である.
 ここでは現在の在宅医療の現場でのPOCTの状況,併せて今後のわが国の在宅におけるPOCTのあり方についても考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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