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加齢黄斑変性に対する光線力学療法
著者: 尾花明1 巽典之2
所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科視覚病態学 2大阪市立大学大学院医学研究科血液病態診断学
ページ範囲:P.548 - P.551
文献購入ページに移動1.加齢黄斑変性(age-related macular degen-eration)とは
加齢黄斑変性は白人に多く,欧米では60歳以上人口の失明原因の第一位だが,近年,わが国でも増加傾向にあり,高齢者失明の代表疾患である.
角膜,水晶体を通過した光は網膜に投射される(図1).網膜の中央部はやや黄色調を呈することから黄斑部と呼ばれ,その中心が中心窩である.中心窩には光のレセプターである視細胞が密集し,最も感度が高い.網膜の外側には脈絡膜という血管に富む組織があり,視細胞に栄養を与える(図2).網膜と脈絡膜間には網膜色素上皮細胞と呼ばれる一層の上皮層があり,両者の物質交換を制御している.
加齢黄斑変性は白人に多く,欧米では60歳以上人口の失明原因の第一位だが,近年,わが国でも増加傾向にあり,高齢者失明の代表疾患である.
角膜,水晶体を通過した光は網膜に投射される(図1).網膜の中央部はやや黄色調を呈することから黄斑部と呼ばれ,その中心が中心窩である.中心窩には光のレセプターである視細胞が密集し,最も感度が高い.網膜の外側には脈絡膜という血管に富む組織があり,視細胞に栄養を与える(図2).網膜と脈絡膜間には網膜色素上皮細胞と呼ばれる一層の上皮層があり,両者の物質交換を制御している.
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