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今月の主題 生体リズム 技術―生体リズムと臨床検査
基準範囲と生体リズム
著者: 市原清志1
所属機関: 1川崎医科大学検査診断学
ページ範囲:P.617 - P.631
文献購入ページに移動 臨床検査の基準範囲を設定したり利用するうえで,日内・月内・年内の生体リズムを考慮すべき項目がある.日内では,血清鉄,総ビリルビン,無機リン,ACTH,コルチゾールなどで明瞭なリズムを認め,採血時間の許容範囲を明確にしておく必要がある.月内リズムは,女性の性腺関連ホルモン,CA125などで月経周期に一致して生じる.季節変動はカテコラミン,ビタミンDで認める.今後,これら項目で基準範囲の経時設定が求められるが,それに関連する生体リズムの解析法についても解説する.
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