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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻6号

2001年06月発行

文献概要

今月の主題 生体リズム 話題

光受容分子

著者: 秋山正志12 柴田重信1

所属機関: 1早稲田大学人間科学部神経薬理学教室 2日本学術振興会

ページ範囲:P.640 - P.643

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1.はじめに
 ヒトの概日リズムの周期は約25.1時間であると言われている.したがってヒトは朝,日光を受けるたびに時計の針を1時間巻き戻して,外界の24時間の明暗周期に同調しているわけである.このような光による同調を"光同調"と呼ぶ.概日リズムの最も重要な同調因子はヒトを含めすべての生物において光であるが,その光受容分子の実体は長い間謎とされてきた.近年,クリプトクローム(cryptochrome)と呼ばれる青色光受容蛋白質をコードする遺伝子が植物やショウジョウバエさらにはヒトを含めた哺乳類にも存在し概日リズムの光受容分子としてだけではなく時計の振動体機構本体においても重要な役割を果たしていることが明らかとなってきた1).ここでは光受容分子としてのオプシンおよびクリプトクロームの役割を概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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