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今月の主題 生体リズム 話題
乳癌と,生体リズムとしてのホルモンとの関連
著者: 礒垣淳1 小林利彦1 数井暉久1
所属機関: 1浜松医科大学第1外科
ページ範囲:P.648 - P.650
文献購入ページに移動乳癌は他のヒト癌と比較した場合,その際立った特徴として発癌と癌増殖においてホルモン依存性を有することが挙げられる.古くから卵巣摘出術を受けた女性には乳癌の発生率が低いこと,またエストロゲンの産生や作用を遮断すると乳癌の退縮をもたらすことなどが知られており,これらを踏まえ多くのホルモンと乳癌の関連についての知見がこれまでに報告されてきている.
今回の"乳癌と生体リズム"のテーマに対し,女性におけるホルモン環境と乳癌との関連について概説してみる.
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