icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻6号

2001年06月発行

文献概要

研究

肺結核症例における血中抗TBGL抗体の検出意義―入院時結核菌非検出例を中心に

著者: 奥田勲1 田中司1 緑川清江1 長谷川達朗1 奥山五朗1 渡邉勝美1 浅井俊幸1 菅原恵子1 太田和秀一1 手塚俊介1 松林守2

所属機関: 1国立療養所東京病院臨床検査科 2国立療養所栗生楽泉園研究検査科

ページ範囲:P.673 - P.676

文献購入ページに移動
 肺結核症例を対象に,血中抗TBGL抗体測定の有用性を検討した.その結果,入院時に塗抹法と培養法でいずれも結核菌が検出されなかった症例の37.9%に抗TBGL抗体が検出され,結核菌非検出症例における血中抗TBGL抗体測定の有用性が示唆された.また,抗TBGL抗体を検出し得なかった肺結核症例の多くは,低栄養状態を背景に免疫能が低下している可能性が推察された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?