文献詳細
文献概要
今月の主題 鉄銅代謝 巻頭言
鉄銅代謝
著者: 新津洋司郎1
所属機関: 1札幌医科大学医学部内科学第4講座
ページ範囲:P.691 - P.692
文献購入ページに移動 46億年前,地球が誕生してしばらくの間は藻,細菌などの,海中生物の時代であった.これらの海中生物は空気(O2)もない状態で太陽光のエネルギーを利用し,嫌気性の代謝を行いながら生存を続けた.
その結果,海中生物から大気中にO2が放出,蓄積され,それを利用する好気性生物が席巻するようになった.一方,地球の冷却が始まり,地上が生じてきた.この地球には様々なミネラルが出現し,なかでも鉄,銅は最も重要な土壌の構成金属として存在するようになった.やがて生物は大気中のO2と地中の鉄イオンを利用し,有効な呼吸を営むようになった.
その結果,海中生物から大気中にO2が放出,蓄積され,それを利用する好気性生物が席巻するようになった.一方,地球の冷却が始まり,地上が生じてきた.この地球には様々なミネラルが出現し,なかでも鉄,銅は最も重要な土壌の構成金属として存在するようになった.やがて生物は大気中のO2と地中の鉄イオンを利用し,有効な呼吸を営むようになった.
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