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今月の主題 鉄銅代謝
総説
文献概要
この数年の間に,鉄の細胞内(生体内)への取り込み機構とその調節に関する理解が急速に進んだ.その背景には,長年捜し求められて来た鉄代謝におけるkey proteinsの遺伝子が次々とクローニングされたという事実がある.またmRNA上のiron responsive element (IRE)についても点突然変異と鉄過剰症との関係が報告された.他方,鉄イオンについてもアポトーシスシグナルにおける重要性が認識されるようになり,まさに鉄研究は一気に黎明を迎えた感がある.
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