文献詳細
文献概要
今月の主題 鉄銅代謝 技術解説
血清フェリチン測定とその臨床的意義
著者: 内田立身1
所属機関: 1高松赤十字病院
ページ範囲:P.727 - P.732
文献購入ページに移動 フェリチンは貯蔵鉄を構成する蛋白で,なかに鉄を含有する.血清中に微量が存在し,血清フェリチンとして測定することが可能である.測定法にはラジオイムノアッセイ,酵素抗体法などがある.血清フェリチン測定の臨床的意義は,鉄欠乏と鉄過剰の診断である.減少をみるときは鉄欠乏と考えてよいが,増加した際は鉄過剰のほか悪性腫瘍,肝障害,急性および慢性炎症の場合があり,鑑別が必要である.
掲載誌情報