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今月の主題 鉄銅代謝 話題
遺伝性銅代謝異常症のモデルマウス・ラット
著者: 森政之1
所属機関: 1信州大学医学部附属加齢適応研究センター脈管病態分野
ページ範囲:P.754 - P.757
文献購入ページに移動1.はじめに
ヒト疾患の本態解明,治療・予防法の確立にはモデル動物を用いた研究が有用である.Menkes症とWilson病はヒトの代表的な遺伝性銅代謝異常症である.幸運にも両疾患のモデルとして有用な自然発症ミュータント動物が存在する.Menkes症のモデル動物の一連のMottledマウス系統群とWilson病のモデル動物のLECラットである.これらのモデル動物はヒト患者に非常に類似した症状を呈し,しかも同じ遺伝子の異常が原因であることが証明されている.しかしながら,ヒトとモデル動物の症状には相違もあり,銅代謝にも種差があることが示唆される.
ヒト疾患の本態解明,治療・予防法の確立にはモデル動物を用いた研究が有用である.Menkes症とWilson病はヒトの代表的な遺伝性銅代謝異常症である.幸運にも両疾患のモデルとして有用な自然発症ミュータント動物が存在する.Menkes症のモデル動物の一連のMottledマウス系統群とWilson病のモデル動物のLECラットである.これらのモデル動物はヒト患者に非常に類似した症状を呈し,しかも同じ遺伝子の異常が原因であることが証明されている.しかしながら,ヒトとモデル動物の症状には相違もあり,銅代謝にも種差があることが示唆される.
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