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今月の主題 蛋白質の活性と蛋白量 巻頭言
蛋白質の活性と蛋白量
著者: 菅野剛史1
所属機関: 1浜松医科大学
ページ範囲:P.927 - P.928
文献購入ページに移動まず,免疫学的測定法であるが,この方法は被測定物質に対しての抗体を作製し,抗原抗体反応を利用して結合した非測定物質を定量する方法であり,抗体を標識することにより蛍光測定,化学発光,生物発光と超高感度の測定系を組み立てることができる.すなわち,蛋白質の量を測定するシステムである.しかし,抗体にモノクローナル抗体を利用した場合には,エピトープが遺伝性変異などで構造などが異なった場合に抗原抗体反応に変化をもたらし,十分測定できない場合も考えられる.さらに,エピトープは存在するが,蛋白として不完全な構造を取った場合などは,測定はできても作用しない蛋白が測れたことになる.臨床症状と矛盾する測定値が得られてしまうことになり検査のピットホールになってしまう.
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