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文献概要
今月の主題 蛋白質の活性と蛋白量 総説
血液凝固・線溶系蛋白質の活性測定の問題点
著者: 中垣智弘1 岩永貞昭1
所属機関: 1財団法人化学及血清療法研究所
ページ範囲:P.937 - P.945
文献購入ページに移動 血中の凝固・線溶系蛋白質の濃度や活性を測定することは,出血傾向や血栓性疾患を診断したり,その発症の危険性を予知したり,また治療効果を判定するうえでも極めて重要である.そのため凝固・線溶系因子およびそれらの制御因子の活性と抗原量は,検査目的に応じて,ある場合は各因子を個別的に,他の場合にはフィブリン塊形成を目安に測定されてきた.また,各種の凝固・線溶因子から生成される反応産物を対象にした測定法も知られている.
本稿では主に,それら因子の測定の問題点や意義について,凝固因子のプロトロンビン,Ⅶ因子,Ⅷ因子を例に述べるとともに,欧州の血栓症研究において重要な役割を果しているECAT (European Con-certed Action on Thrombosis)の活動について,線溶反応産物の架橋フィブリンDダイマー測定を例に紹介したい.
本稿では主に,それら因子の測定の問題点や意義について,凝固因子のプロトロンビン,Ⅶ因子,Ⅷ因子を例に述べるとともに,欧州の血栓症研究において重要な役割を果しているECAT (European Con-certed Action on Thrombosis)の活動について,線溶反応産物の架橋フィブリンDダイマー測定を例に紹介したい.
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