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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻9号

2001年09月発行

今月の主題 蛋白質の活性と蛋白量

技術解説・血中酵素測定

リポ蛋白リパーゼ

著者: 廣尾祐二1 村野武義2 白井厚治2

所属機関: 1株式会社三菱化学ビーシーエル 2東邦大学医学部付属佐倉病院臨床検査医学研究室

ページ範囲:P.951 - P.955

文献概要

 リポ蛋白リパーゼ(LPL)は血管内皮細胞表面に係留し,血中のカイロミクロン,超低比重リポ蛋白(VLDL)の中性脂肪を水解する酵素で,主に脂肪細胞で合成され,活性発現にアポCIIを必要とする.本酵素の機能低下により,高中性脂肪血症を呈する.LPLの測定は,ヘパリン静注10分後採取した血漿を用いての蛋白量および活性が行われ,その結果から高中性脂肪血症をLPL欠損型,LPL発現低下型,LPL機能低下型,アポCII異常,阻害因子などが原因のLPL正常型に分類鑑別できる.また,ヘパリンを静注しない血中にも活性はないLPL蛋白の存在が認められ,個人のLPL発現量を反映すると考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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