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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻9号

2001年09月発行

文献概要

今月の主題 蛋白質の活性と蛋白量 技術解説・血中酵素測定

CK-MB

著者: 片山善章1

所属機関: 1国立循環器病センター臨床検査部

ページ範囲:P.956 - P.962

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 CK-MB活性の測定法は抗M抗体によりCK-MM, CK-MBのMサブユニット活性を阻害して,残存する活性を測定してCK-MBとする免疫阻害法が自動分析法として繁用されている.心筋梗塞診断時に測定するため緊急検査として扱われている.この方法は心筋梗塞ではCK-BBは存在しないことが前提になっており,問題点はミオキナーゼ,ミトコンドリアCK,マクロCKの影響を受ける.一方,CK-MB蛋白量測定はCK-BとCK-MBのモノクローナル抗体のサンドイッチ法を化学発光により測定する免疫化学発光法が利用されており,感度,特異性に優れていることから,CK-MBの精密測定法と位置付けている.AMI時の活性値と蛋白量の測定の結果は大きく二つの症例に分けられる.活性値と蛋白量とほぼ平行して逸脱・消失する症例と,特に消失時に乖離する症例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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