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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻9号

2001年09月発行

文献概要

今月の主題 蛋白質の活性と蛋白量 技術解説・凝固線溶系測定

プロテインC,プロテインS

著者: 鈴木宏治1

所属機関: 1三重大学医学部分子病態学講座

ページ範囲:P.963 - P.971

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 プロテインC (PC)とプロテインS(PS)は,生理的な血液循環の維持に不可欠なPC凝固制御系の中心的な血漿蛋白質である.前者はセリンプロテアーゼ前駆体として,後者は活性化PC(APC)の補酵素蛋白として機能する.両蛋白質の先天性欠損症は先天性血栓性素因として臨床的に重要である.また,両蛋白質はビタミンK依存性血漿蛋白質で,ビタミンK欠乏症や抗ビタミンK製剤の服用によりその機能は低下し,血中の蛋白量と活性値が異なる場合が生じる.さらに,血中のPSのAPC補酵素活性は補体系制御因子のC4b結合蛋白質(C4BP)の影響を受け,PSの蛋白量と活性値はしばしば乖離する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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