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コーヒーブレイク
先生,私胃癌になりました!!―ペプシノゲン法の功罪
著者: 寺田秀夫12
所属機関: 1聖路加国際病院内科 2昭和大学内科
ページ範囲:P.1001 - P.1001
文献購入ページに移動 先日外来診察中に電話が入り,数年前から通院している神経質な性格の中年女性患者から,悲愴な声で「先生,私胃癌になりました」という.よく事情をたずねるとある区の検診を受けた際,血液のペプシノゲン(pepsinogen:PG)検査もされ,PG Ⅰ/PG Ⅱの比が3.0以下で胃癌の疑いが強いから,なるべく早く大きな病院で胃内視鏡検査を受けるように奨められたという.私は先走ってあまり心配しないように話して,翌週友人に頼んで胃カメラ検査をして貰った.結果は軽度の慢性胃炎であった.
さてこのペプシノゲン検査の詳細は省くが,PGは胃液中に含まれるペプシンの前駆体で,PG ⅠとPG Ⅱに分けられ,PG Ⅰは胃底腺粘膜に存在し,PG Ⅱはそのほか噴門腺,幽門腺,十二指腸腺と広範囲に存在している.胃粘膜の萎縮が進行すると幽門腺領域が増加して胃底腺領域が減少するからPG Ⅰの産生が減少し,PG Ⅰ/PG Ⅱの比が減少する.
さてこのペプシノゲン検査の詳細は省くが,PGは胃液中に含まれるペプシンの前駆体で,PG ⅠとPG Ⅱに分けられ,PG Ⅰは胃底腺粘膜に存在し,PG Ⅱはそのほか噴門腺,幽門腺,十二指腸腺と広範囲に存在している.胃粘膜の萎縮が進行すると幽門腺領域が増加して胃底腺領域が減少するからPG Ⅰの産生が減少し,PG Ⅰ/PG Ⅱの比が減少する.
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