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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻9号

2001年09月発行

文献概要

研究

血清シスタチンCの小児期における基準範囲設定と腎機能評価に関する検討

著者: 山本英明1 荒井孝1 山口明1 藤井紀行1 鬼本博文2 大野勉2 村松康男3 赤司俊二3

所属機関: 1埼玉県立小児医療センター放射線部 2埼玉県立小児医療センター未熟児新生児科 3埼玉県立小児医療センター腎臓科

ページ範囲:P.1027 - P.1032

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 血清シスタチンC (Cys-C)の小児期における基準値とその評価について検討した.幼児期から成人までの血清Cys-C値はほぼ一定の値を示し男女間差も認められなかった.新生児期の血清Cys-C値は高値であったが,その後直線的に減少し1歳以上の幼児期には一定の値を示した.慢性腎疾患患児の血清Cys-C値とCr値との比較より,血清Cys-C値はCr値では予測不可能なGFRの低下を反映していることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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