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文献詳細

雑誌文献

臨床検査45巻9号

2001年09月発行

文献概要

資料

近畿地方における病理検査の内部精度管理アンケート調査

著者: 佐々木政臣1 三原勝利2 布引治3 奥野万里子4 新川由基5 林孝俊6 嶋田智恵子7 田中真理8

所属機関: 1大阪市立大学医学部附属病院病理部 2星ヶ丘厚生年金病院中央検査科 3大阪がん予防検診センター細胞診 4神戸大学医学部付属病院病理部 5市立長浜病院中央検査科 6京都民医連中央病院病理センター 7福井社会保険病院検査部 8和歌山労災病院中央検査科

ページ範囲:P.1033 - P.1036

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 2000年11~12月にかけて,近畿85施設における病理検査の内部精度管理に関するアンケート調査を行ったので報告する.アンケートの内容は,検体の取り扱いマニュアル,リスクマネージメント,コンピュータシステム,検査機器の保守と点検,標本作製の管理,検査伝票とプレパラートおよびパラフィンブロックの管理状況に関する20の項目について行った.
 結果は,検体の取り扱いに関するマニュアル,結果報告の遅延症例の記録簿,検体受付拒否の記録簿,ヒヤリ・ハット,インシデントの記録簿の各記録簿の作成が不十分であった.また,コンピュータによる患者情報,病理診断などの管理は多くの施設で行われていたが,病院診療システムとの連携が進んでいなかった.したがって,院内オーダーリングシステム導入によるバーコード対応や標本ブロック,プレパラートの自動印字機の導入など,標本作製から病理診断書の報告,搬送さらに標本貸し出しに至る一貫したコンピュータ管理システムの構築が必要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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