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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻10号

2002年10月発行

文献概要

今月の主題 診察前検査 巻頭言

今,診察前検査は?

著者: 片山善章1

所属機関: 1国立循環器病センター臨床検査部

ページ範囲:P.1067 - P.1068

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 健康診断は,施設が決めているメニューの検査が終了した後,医師が検査結果を見ながら問診して健康状態を判定する.この健康診断システムは,受診者の受診した時点での健康状態を確認していることになる.健康者の健康診断と患者さんの診断・治療とは異なる点はあるが,この健康診断システムを病人である患者さんにも適用できれば,現在の臨床検査本来の目的は達成できると思われる.すなわち,臨床検査の患者さんに対する有用性は,検査したその時点で検査結果が診断・治療に用いられことである.これがまさしく臨床検査の原点であり,現在,この原点が問われている.救命検査,緊急検査,至急検査,迅速検査,診察前検査などは,その原点に近づこうとしている具体的な検査システムの呼び方である.
 これらの検査システムにおける検査結果の扱い(検査情報)はLaboratoryAutomation System (LAS), Laboratory Information System (LIS)で処理され,そして,患者さんの機能状態,病的状態を総合的に的確に把握できるHospital Information System (HIS)と連携させることにより診察に利用されることになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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