臨床検査46巻10号

2002年10月発行

今月の主題 診察前検査 各論―診察前検査システム実例

基幹病院（地域医療支援病院）の立場から

著者： 手登根稔¹ 小森誠嗣¹ 粟國徳幸¹ 石川実¹ 福嶋浩¹ 上原正邦¹ 金城勉² 柴田冬樹³ 石川和夫⁴ 宮城景正⁵ 宮城敏夫⁵

所属機関： ¹特定医療法人仁愛会浦添総合病院臨床検査部 ²特定医療法人仁愛会浦添総合病院企画情報部 ³特定医療法人仁愛会浦添総合病院放射線部 ⁴特定医療法人仁愛会浦添総合病院糖尿病センター ⁵特定医療法人仁愛会浦添総合病院

ページ範囲：P.1101 - P.1107

　当院ではコンピュータシステムにより，オーダーリングやリアルタイムな検査結果の報告，またエコーやMRI,CTなどの画像情報システム（PACS）を構築しており，あらゆる業務の効率化により早期診断・早期治療を実現し，最終的には患者サービスにつなげている．地域医療支援病院としての当院の将来展望として，急性期医療を充実させるためのMRIの24時間体制や，病棟すなわちベッドサイドにおけるPOCTの導入，さらにはITを駆使したPACSなどを利用して地域の医療施設との連携の強化を図り，より迅速で質の高い検査データを提供し，患者中心の医療を実現していく必要があると考える．