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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻12号

2002年11月発行

文献概要

今月の主題 プリオン病とその診断 総論

プリオン病の分子生物学

著者: 金子清俊1

所属機関: 1国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第七部

ページ範囲:P.1501 - P.1508

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 2001(平成13)年9月に千葉県で日本初の牛海綿状脳症(以下BSE)に罹患した乳牛が発見され,日本中にBSEに対する懸念が広がった.その一因は,英国における変異型CJD (variant CJD)と呼称される人のプリオン病が,BSEに由来すると考えられていることに起因する.「プリオン」という造語が誕生して以来20年が経過し,1997年にはプリオン仮説の提唱者であるプルシナー教授にノーベル医学生理学賞が授与された.本稿では,プリオン蛋白質を中心にプリオン病研究の現状について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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