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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻12号

2002年11月発行

今月の主題 プリオン病とその診断

技術解説

ヒト・プリオンのバイオアッセイ

著者: 毛利資郎1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院実験動物学

ページ範囲:P.1553 - P.1558

文献概要

 「感染性をもつ蛋白質粒子」とはプリオンの定義である.この感染性を検出する唯一の手段がバイオアッセイである.しかし,ヒト・プリオンの動物への伝達は種の壁により,困難であった.種の壁を乗り越えるためにヒト・プリオン蛋白質遺伝子を導入し,ヒト型のプリオン蛋白質を産生するマウスを作製した.このヒト化マウスはヒト・プリオン感染に対して高い感受性を有し,これまで600日以上を要したヒト・プリオンの伝達が150日で可能となった.さらに,脾臓では接種後わずか14日で感染が確認された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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