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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻12号

2002年11月発行

文献概要

研究

小児のインフルエンザウイルス感染におけるC反応性蛋白,血清アミロイドAの比較評価

著者: 山上隆也1 浅川洋美2 大石陽子2

所属機関: 1山梨県立中央病院検査部 2山梨県衛生公害研究所微生物部

ページ範囲:P.1573 - P.1575

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 小児のインフルエンザウイルス感染症におけるC反応性蛋白(C-reactive protein;CRP)と血清アミロイド(A serum amyloid A;SAA)値を測定した.その結果,CRP,SAAともに急性期に高値となり,回復期に向かって有意に減少した.急性期の陽性率はSAAがCRPよりも高かったことから,SAAはインフルエンザウイルス感染症における炎症マーカーとして有用であると考えられた.感染したインフルエンザウイルスのA,B型別で急性期のCRP,SAAを比較したところ,その値,陽性率ともにA型感染のほうがB型感染よりも高かった.このことは,Inf.A型とB型とで感染後の免疫応答などに違いのある可能性を示唆する結果と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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