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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻12号

2002年11月発行

文献概要

研究

発作性心房細動の発生様式に関する検討―心房性期外収縮と自律神経機能の関与

著者: 吉田裕子1 佐藤光代1 若松恭子2 斎藤憲2 大坪利恵3 矢野勇人3

所属機関: 1徳島大学医学部附属病院検査部 2徳島大学医学部保健学科 3碩心館病院

ページ範囲:P.1577 - P.1581

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 発作性心房細動の発生様式を発作前の心房性期外収縮発生数や心拍数の変動より検討した.心房性期外収縮発生数は発作直前には有意な増加を認め,同様に心拍数も増加していた.心房細動発生時間帯を終日,昼間,夜間に区分して比較検討すると,昼間発生する心房細動でこれらの変化が顕著であった.今回の結果は,昼間発生する心房細動の発現には交感神経が関与しており,発作直前の心房性期外収縮の増加は,心房細動の誘因となることが推察された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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