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文献詳細

雑誌文献

臨床検査46巻12号

2002年11月発行

文献概要

研究

位相差顕微鏡による急性白血病細胞および悪性リンパ腫細胞の鑑別法

著者: 福田ヒロ子1 近藤弘2 巽典之3

所属機関: 1大阪府立成人病センター血液検査科 2大阪府立看護大学医療技術短期大学臨床検査学科 3大阪市立大学医学部

ページ範囲:P.1597 - P.1601

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 位相差顕微鏡による造血器腫瘍細胞の光学的観察法は,細胞の運動形態および胞体内部の微細構造の観察が可能であることから,特徴的な運動形態をもつ白血病細胞や有毛細胞白血病の鑑別診断には特に有用である.急性骨髄性白血病のうちリンパ芽球との鑑別が難しいMOや,またM3 variantなどの腫瘍細胞の鑑別においても有力な所見が得られるほか,化学療法後の残存腫瘍細胞の退行変性像の有無を位相差像で確認することによって,治療効果の判定にも利用できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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