文献詳細
今月の主題 インフルエンザ―新しい知見
話題
文献概要
1.はじめに
インフルエンザをめぐって大きな変革を迎えている.一時使用が極限まで減少したワクチンが,高齢者などのハイリスクグループを主な対象として復活し1~3),これまで不確実であった診断が15~30分以内にインフルエンザA型,B型を確実に診断可能となり4,5),本題でもある抗インフルエンザウイルス薬が登場してきた6~16).
1998年末に塩酸アマンタジン(シンメトレル®),1999年末からはノイラミニダーゼ(NA)阻害剤(リレンザ®,タミフル®)が認可となり,抗ウイルス剤による予防・治療に新たな展開が示された.しかし,これらの薬剤に対する耐性ウイルスへの新たな対処も必要となり,その現状と課題について述べる.
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