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今月の主題 HBV・HCV検査法の新しい動向―標準化に向けて 巻頭言
HBV・HCV検査法の新しい動向―標準化に向けて
著者: 伊藤喜久1
所属機関: 1旭川医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.231 - P.232
文献購入ページに移動 検査領域における標準化とは,すべての施設において,同一検体の測定結果が測定システム間を超えて一致あるいは近似し,相互間の互換性が得られることである.標準化活動は,total quality assurance systemの論理に従い測定値の正確性,精度の向上を目ざす国の枠を超えた共同作業であり,その中心課題は,いうまでもなく測定の標準化にある.さらに検査前検査,検査後検査の充実も相まって,あらゆる領域で検査値の臨床的価値が確実に高められてきた.
最も成功を収めているのは酵素測定法で,nativeな成分と機能,構造的に近似した遺伝子産物を標準物質とし,解析分析能に優れた測定法に一定の水準,hierarchyを定めることにより,標準物質の表示値を正確にサンプルに伝達するレファランスシステムを確立し,わが国における標準化の実現の扉を開いた.
最も成功を収めているのは酵素測定法で,nativeな成分と機能,構造的に近似した遺伝子産物を標準物質とし,解析分析能に優れた測定法に一定の水準,hierarchyを定めることにより,標準物質の表示値を正確にサンプルに伝達するレファランスシステムを確立し,わが国における標準化の実現の扉を開いた.
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